風も強かった、雨はもっと強かった



その人は駅に居た、明らかに傘を持っていなかった、僕は持っていた・・・


『傘、持ってないの?』

『うん・・・』

『これ、使えば?』

『え?でも  ・・・(俺の下の名だ)の傘は?』

『僕は・・・別に、雨に濡れるの好きだし』



・・・我ながらバレバレの嘘だと思った、僕は急いで雨の中を走って帰った



帰ったら寒気がした、当然、風邪を引いていた、僕みたいな馬鹿な人間には当然の報いだと思った、でも、なんだか満足だった

それは なぜなら・・・・

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